厚別公園競技場の現在の稼働状況を検証すると、プロサッカーの開催頻度が減った一方で、北海道のアスリートたちにとっては文字通り“生命線”としてフル稼働しています。
同競技場は、道内でも数少ないサブトラック(第3種公認)を併設した第1種公認陸上競技場です。厚別公園競技場の陸上大会日程を確認すると、例年5月から10月にかけてのオンシーズンには、高校総体(高体連)支部予選、全道中学校陸上、学生選手権、さらには実業団や一般市民が参加する道央陸上選手権などが連日びっしりと組まれています。週末ごとに何千人もの学生や保護者が集い、スタンドからは仲間を鼓舞する声援が飛び交っています。
また、一般市民ランナー向けにも広く開放されており、平日夜間や指定日には有料の個人利用枠が設けられています。メインスタンド下にあるトレーニングルームや雨天走路を活用する市民も多く、「札幌ドームがエンタメの殿堂なら、厚別は市民スポーツと育成世代の汗が染み込んだ実利の場」という明確な棲み分けが成立しています。座席表やキャパシティの数値だけでは測れない、北海道のアスリート育成拠点としての絶対的な存在意義がここにあります。