「まさか自分が騙されるなんて思ってもみなかった」と語るのは、都内のIT企業で働くAさん(28歳)。彼は地方から上京し、職場以外の友人を求めてある「読書サークル」に参加した。そこで出会ったメンバーは皆優しく、温かく迎え入れてくれたという。
しかし、活動開始から1ヶ月後、主催者から「もっと人生を豊かにする勉強会がある」と誘われた。連れて行かれたのは、雑居ビルの一室。そこで行われていたのは、自己啓発セミナーを騙った高額な情報商材の販売だった。「君ならできる」「今のままでは一生奴隷だ」という言葉に煽られ、Aさんは最終的に150万円の消費者金融での借金を背負い、契約書にサインしてしまった。「彼らを信じたかった。でも、お金を払った瞬間から、彼らの態度は冷たくなりました」と、Aさんは静かに後悔を口にする。