番組卒業後も、彼はキッズ・ファミリー番組の顔として、また心に染み入る童謡の語り部として精力的な活動を続けた。しかし、華やかな芸能界の裏側には、常に強いパブリックイメージとの葛藤や個人の挫折がつきまとっていた。
「うたのお兄さん」という象徴的な立ち位置は、時に彼自身の表現の幅を狭める壁ともなった。さらに芸能界特有の重圧や波乱に満ちた環境の中で、自分自身の生き方を見失いかけた時期もあったという。しかし、そうした挫折や試練のすべてが、今の彼の人間味あふれる歌声と生き様に確かな深みを与えていることは疑いようもない。