サンジャポという空間は、予定調和を激しく拒絶する。MCを務める太田光の頭脳は、常に「どうやって台本を破壊するか」に向いているからだ。ニュースの核心を突く鋭利な持論を展開したかと思えば、次の瞬間にはアシスタントアナウンサーを容赦なくイジり倒す。この乱高下に耐えうる反射神経がなければ、番組の進行など到底務まらない。
「泣きそうになりながら本番を終えた」「前の日はプレッシャーで眠れなかった」――歴代の担当アナウンサーたちが異口同音に語る舞台裏のリアルだ。だが、この修羅場こそがアナウンサーを劇的に成長させる。台本を捨て、目の前の会話のうねりにどう飛び込むか。太田の投げてくる剛速球や暴投を笑顔で打ち返す訓練が、他番組では決して身につかない“本物の対応力”を育んでいく。