執刀医選びで後悔しないための最大の鍵は、手術件数の多寡そのものよりも「治療内容の内訳」を精査することにある。乳房温存療法と乳房全切除術の比率、術前化学療法によって切除範囲を最小限に抑える技術、そして形成外科と綿密に連携した「オンコプラスティック・サージャリー(乳がん根治と整容性の両立)」の実績は、執刀チームの技量を映し出す鏡だ。
多くの患者が望む乳房の温存だが、無理な温存は断端陽性(がんの取り残し)による局所再発リスクを招く。名医と呼ばれる医師たちは、綿密な画像診断と病理検査データに基づき、温存が可能か、あるいは全切除を行いつつ同時再建を選択すべきかを冷徹かつ柔軟に判断する。患者の満足度調査でも、自分の希望を一方的に押し通す医師ではなく、再発リスクと見た目の美しさのバランスについて十分なエビデンスをもとに誠実に説明を尽くす医師が高く評価されている。