発売日の朝、コンビニエンスストアの扉をくぐると異様な緊張感が漂っていることがある。棚に美しく陳列された上位賞の箱、めくられるのを待つ色鮮やかな抽選券。くじ箱に手を伸ばす瞬間、心臓の鼓動が耳に届くほどの高揚感を覚えた経験を持つ人は少なくないはずだ。
かつては子供向け玩具の延長と見なされていたキャラクターくじだが、今や玩具・ホビー産業の中核を担う一大市場へと急成長を遂げた。一回数百円から千円前後という手軽さでありながら、手に入る景品のクオリティは専門店で販売される高級スタチューにも引けを取らない。日常の買い物スペースで非日常のギャンブル性と圧倒的な所有欲が交差する瞬間こそ、この熱源の正体だ。