しかし、半世紀以上が経過し、歴史的価値を保ちながら近代化を図る難題に直面した。そこで立ち上がったのが「リグレー・フィールド外野フェンスツタ改修プロジェクト」だ。レンガの劣化を防ぎつつ、生態系とツタの健全な生育を維持するための大規模な維持補修計画である。
根の侵入によるレンガ構造の破壊を最小限に抑える特殊な防水膜の導入や、シカゴの厳しい冬を乗り切るための土壌改良が施された。単に古いものをそのまま放置するのではなく、テクノロジーを用いて伝統を100年先へと継承する壮大な取り組みが水面下で進められている。