ファンが最も息を呑んで見守ったのは、「部下がいないと途端にポンコツになる」という彼のアイデンティティとも言える裏設定の行方だろう。階段でつまずき、自分の鞭に絡まり、周囲を巻き込んで自滅する――あの愛すべきギャップは、10年の歳月を経てどう変化したのか。
結論から言えば、その本質は消えていなかった。卓越した統率力と冷徹な判断力で仲間を導く大人の風格を漂わせながらも、部下のロマーリオたちが側にいない状況では、ふとした瞬間に昔ながらのドジを踏む。この絶妙な人間味こそが、単なる「無敵のイケメンボス」に終わらない彼の底知れない魅力だ。完璧すぎない強さ。それこそが、部下たちから命を懸けて慕われるキャバッローネボスの真髄に他ならない。