一般的に、日本国内の多くの神社を取り仕切る神社本庁の理念や通例において、お守りは「神様の御分霊(ごわけみたま)」を宿したものであり、1年ごとに新たな気を授かるべく返納・お焚き上げを行うのが基本とされる。汚れを祓い、新しい生命力をいただく神道の考え方に基づく慣習だ。
だが、日光東照宮で授与される特定の授与品・縁起物には「返納を必要とせず、生涯にわたって持ち続けてよい」とされるものがある。代表的な理由として、これらのお守りが特定の「短期間の願掛け」の成就を目的とするのではなく、人の生き方そのものや魂を守護する性質を持っている点が挙げられる。御加護が薄れることなく永続するよう、特別な祈祷が込められているのだ。