2026年現在、70代後半の齢を重ねた藤原喜明だが、その体躯からは今なお重厚なオーラが漂う。彼を語る上で欠かせないのが、過去に直面した大きな試練、すなわち胃がんとの闘いだ。病が発覚した当時、多くのファンが回復を祈り、その行く末を心配した。しかし、彼は外科手術を乗り越え、驚異的な回復力で見事に復帰を果たしてみせた。
がん克服後の健康状態について、近年の取材で本人は軽妙な語り口で自らの肉体について明かしている。日々の無理のないトレーニングと、規則正しい生活、そして何より「リングに立ち続ける」という強い精神力が、健康維持の最大の薬になっているという。主治医の指導を守りつつも、スクワットや基本的な筋力維持を怠らない姿勢は、まさにアスリートの鑑だ。病気を経験したことで、かえって自身の身体と真摯に向き合う時間が増えたと語るその顔には、死線をくぐり抜けた者だけが持つ静かな自信が宿っている。