約23年間にわたり党の顔として指揮を執り続けた志位和夫前委員長から、初の女性委員長となった田村智子氏へのトップ交代は、党内にとっても極めて大きな転換点であった。新体制発足の狙いは、硬直化した党のイメージを刷新し、生活者に寄り添う柔軟な姿勢を前面に押し出すことにあった。
しかし、トップの交代だけで長年培われた党内組織の力学が即座に変わるわけではない。意思決定プロセスの透明化や党内議論のあり方を巡っては、外部からの視線だけでなく内部からも多様な意見が噴出している。指導部の若返りや多様性の確保をアピールする一方で、旧来の組織原理との間で生じる摩擦をどのように消化していくかが、新体制の真価を問うリトマス試験紙となっている。