厳しい船出を強いられたレゴランド・ジャパンですが、運営体制の刷新とともに大きな転換期を迎えます。2019年2月、開業を牽引したイェンセン社長が退任しました。公式には立ち上げフェーズの完了に伴う任期満了とされましたが、実質的には日本市場へのローカライズを加速させるための戦略的交代でした。
その後任体制を経て、2026年1月に社長に就任したのが本多良行(ほんだ よしゆき)氏です。本多氏は長年リゾート業界やテーマパーク運営に携わってきた日本人リーダーであり、就任以降、徹底した「日本市場への最適化」と「顧客目線の改革」を推し進めました。
本多社長のもとで断行された主な改革は以下の通りです。
- チケット体系の柔軟化:オフピーク時の割引や地元東海3県向けパスポート、ファミリー向けセット券など、実質的な価格引き下げと選択肢の拡充
- 持ち込みルールの全面見直し:熱中症対策を最優先とし、水筒や離乳食の持ち込み基準を大幅に緩和
- パーク内環境の改善:広大な日陰エリアの増設、ミスト設備の導入、夏季限定のアトラクション・ウォーターエリアの拡充
- ターゲット層への徹底特化:「誰でも楽しめる巨大テーマパーク」ではなく「2〜12歳の子どもを持つファミリーが最も快適に過ごせる場所」としてのブランディングを再構築
これらの施策により、初期に生じていたユーザーの不満が一つひとつ解消され、パークの信頼回復が着実に進んでいきました。