効かないだけならまだしも、脱水状態でロキソニンを服用することは極めて危険な副作用を招く。ロキソニンには腎臓の血流量を低下させる作用がある。ただでさえ脱水によって腎臓への血流が減っているところにこの薬が加わると、腎臓に過度な負担がかかり、急性腎障害(AKI)を引き起こすリスクが跳ね上がる。
「熱が出ているから解熱剤として飲もう」という考えも危険だ。熱中症による高熱は、体温調節機能そのものが麻痺している状態であり、脳の視床下部が設定温度を上げている感染症の熱とは異なる。ロキソニンなどの解熱薬では、熱中症の体温を下げることはできない。