Q1:ライン川とドナウ川の水源はどれくらい近いのですか?歩いて行ける距離ですか?
A1:ドナウ川の源流があるドナウエッシンゲンから、ライン川本流が流れるスイス国境(バーゼル付近やシャフハウゼン)までは直線距離で約40〜60キロメートル程度です。車であれば1時間足らずの近さです。このわずかな距離にあるシュヴァルツヴァルトやジュラ山脈の稜線が「大分水嶺」となっており、落ちた雨粒が数メートルずれるだけで北海へ行くか黒海へ行くかが分かれます。
Q2:マイン・ドナウ運河を通って、船で北海から黒海まで航行することは一般人でも可能ですか?
A2:はい、完全に可能です。商用貨物船だけでなく、旅行会社が企画する「ヨーロッパ横断クルーズ(通常14泊〜21泊程度)」に参加すれば、アムステルダム近郊を出発し、ライン川、マイン川、マイン・ドナウ運河、ドナウ川を経てブダペストやルーマニアの黒海沿岸まで船旅を満喫できます。
Q3:なぜドナウ川は「青きドナウ」と呼ばれるのに、実際に見ると青くないと言われるのですか?
A3:ヨハン・シュトラウス2世の名曲『美しく青きドナウ』の印象が強いですが、実際の川面は緑褐色や黄土色に見えることが一般的です。これは約2,850キロメートルに及ぶ広大な流域から運ばれるシルト(細かい土砂)や有機質が水に含まれているためで、大河として極めて自然な生態系の証拠です。天候や光の反射角度、上流のダム湖などでは澄んだ青に見える瞬間もあります。
Q4:ドナウ川の河口にある「ドナウ・デルタ」とはどのような場所ですか?
A4:ルーマニアとウクライナの国境地帯に広がる広大な三角州で、ユネスコ世界自然遺産に登録されています。黒海に注ぎ込む直前で無数の水路と湿地に枝分かれし、300種以上の渡り鳥や淡水魚が生息するヨーロッパ最大級の野生の楽園です。工業化されたライン川の河口(近代港湾ロッテルダム)とは対極的な自然景観が広がっています。