運動生理学的なアプローチから両者を観察すると、得られる身体的恩恵の性質がまるで異なる。タヒチアンダンスは、瞬発的な有酸素運動と無酸素運動が融合した高強度インターバルトレーニング(HIIT)に近い。骨盤を激しく回旋させることで、腸腰筋や腹斜筋、臀筋群の深層部が徹底的に鍛え上げられ、短期間で高い消費カロリーとウエストラインの引き締め効果をもたらす。
フラダンスは、アイソメトリックなインナーマッスルトレーニングとしての性格が際立つ。常に膝を一定の角度に保ったまま腰の位置をブラさずに移動し続けるため、大腿四頭筋や内転筋、骨盤底筋群が持続的に負荷を受ける。背筋を垂直に伸ばしてゆったりと呼吸を合わせる所作は、自律神経を整えるマインドフルネスな効果も生み出す。激しい負荷で体幹を追い込みたいならタヒチアン、姿勢改善と深いリラクゼーションを求めるならフラが適している。