制度の定着によって、球界の血流は明らかに良くなった。現役ドラフトは導入以降、埋もれていた才能が新天地でブレイクするサクセスストーリーをいくつも生み出し、トレードに対するネガティブなイメージを完全に払拭した。「環境が変われば選手は化ける」という共通認識がフロント陣に浸透した功績は計り知れない。
さらにフリーエージェントに伴う人的補償も、予期せぬドラマを演出する。プロテクトリストの当落線上にいた選手が移籍先で主力へと飛躍する光景は、もはや珍しくない。これらの制度改革によって各球団は選手の価値をよりシビアに、かつ柔軟に見極めるようになった。積極的な戦力シャッフルこそがチームを活性化させるという機運が、かつてないほど高まっている。