原作者の鈴木央が週刊少年マガジン(講談社)で連載した本作は、王道冒険譚の皮を被りながら、重厚な人間ドラマを突きつけるダークファンタジーの傑作として知られる。卓越した画力で描かれるバトル・アクションは、肉弾戦の重みと魔力戦のダイナミズムが緻密に融合している。
特にバンの戦法は、泥臭い乱打戦と鋭利な奇襲が絶妙なバランスで成立していた。肉体が引き裂かれようとも前進し続ける初期の不気味さから、煉獄を経て達人の域に達した後の研ぎ澄まされた体術まで、その変遷は圧巻の一言に尽きる。
講談社の看板作品として少年誌の限界に挑み続けた迫力のコマ割りは、読者のアドレナリンを常に刺激し続けた。