日本の豊かな森林資源の中でも、極めて高い希少価値を誇る青森ヒバ。その力強い木目と神聖さすら漂う香りは、古くから神社仏閣の建築資材として重用されてきた歴史を持つ。しかし、現代の都市空間や住環境の中でその魅力を完全に引き出す試みは、決して容易ではなかった。
職人の繊細な手仕事による日本伝統工芸・木工技術を守りつつ、それをモダニズム建築やミニマルデザインの文脈へと落とし込む。この鮮やかなアプローチによって、かつて「和風」という枠組みに収まりがちだった木材のイメージは解き放たれた。洗練されたディテールと圧倒的な自然の存在感が共存するプロダクトや空間表現は、あらゆるインテリアに深みを与えている。