なぜ山崎孝史は警察に通報せず、恐ろしい犯行に手を貸してしまったのか。その背景には、関根元による狡猾なマインドコントロールと生命を脅かす恫喝が存在していました。
当時、犬のブリーダー仲間として関根と関わっていた山崎は、関根から巨額の借金を負わされたり、事業上の弱みを握られたりしていました。最初の殺人が起きた際、関根は「お前のプレハブに遺体を置いた。通報すればお前も共犯だ」「裏切ればお前も家族も同じように透明にしてやる」と山崎を執拗に脅迫しました。
関根の持つ暴力団との繋がりを誇示する話術と、平然と人を殺害して笑う異常性を目の当たりにした山崎は極限の恐怖状態に陥り、関根の命令に逆らえない「従属的な共犯関係」へと追い詰められていきました。