ダズンローズのルーツは、中世ヨーロッパのロマンチックな慣習にある。当時、愛する女性にプロポーズしようと決意した青年は、彼女の家へと向かう道すがら、野に咲く野薔薇を1本ずつ摘み集めていったという。そうして完成した12本の花束を、愛の言葉とともに手渡したのだ。
受け取った女性は、求婚を受け入れる承諾の証として、その12本の中から最も心惹かれた1本を抜き取り、男の胸元に挿した。これが現代のウエディングでも親しまれているブートニア(胸章)の始まりとされる。単なる「プレゼント」ではなく、双方の意志を行動で示し合う厳粛な約束の儀式であったことがわかる。