驚くべきことに、このミームの波及効果はネットの掲示板やSNSだけに留まらない。最近では、企業の社内プレゼン資料や、スタートアップのピッチ資料にまで、あの系統のイラストが顔を出すようになっている。もちろん、公式なクライアント向け資料ではない。しかし、硬直化した社内会議の空気をほぐすアイスブレイクとして、これほど優秀なツールはないのだ。
複雑なデータや小難しいマーケティング用語を並べ立てるスライドの隅に、ぽつんと置かれた脱力イラスト。それは「難しく考えすぎるのをやめよう」という、チーム全体への暗黙のメッセージになる。ロジックと効率ばかりが求められる2026年のビジネス現場において、あえて「アホになる時間」を作るためのスイッチとして機能しているのは興味深い現象だ。