サリーのキャラクターを語る上で欠かせないのが、日米ともにレジェンド級キャストが務めた声優陣の熱演です。原語版(英語版)でサリーを演じたのは、ハリウッドの名優ジョン・グッドマン(John Goodman)。深みのある低音ボイスと豊かな表現力で、巨漢モンスターの内面に宿る繊細さと温かさを完璧に表現しました。
そして、日本のファンにとってサリーの声といえば、お笑いコンビ・ホンジャマカの石塚英彦です。当時、タレント吹き替えに対して賛否が分かれがちだったアニメ映画界において、石塚の吹き替えは「これ以上ない適役」として絶賛を浴びました。石塚自身の包容力あふれる人柄と柔らかな声質が見事にサリーとシンクロし、ブーに語りかける優しいトーンから、子どもを怖がらせる際の迫真の咆哮まで見事に演じ切っています。
さらに、マイク役を務めた爆笑問題・田中裕二との掛け合いは、実生活でも長年親交のある芸人同士ならではの絶妙な間合いとグルーヴ感を生み出しました。ディズニー作品の日本語ローカライズ史において、最高傑作キャスティングの一つとして高く評価されています。