なぜ、これほど親しまれた日が平日になってしまったのでしょうか。理由はシンプルです。皇位継承に伴い、天皇誕生日は現在の天皇陛下(徳仁さま)の誕生日である2月23日に移行したからです。二重権威を避けるため、という政治的・社会的な配慮が強く働きました。
昭和天皇が崩御された際、4月29日は「みどりの日」(のちに「昭和の日」)として祝日に残されました。しかし、上皇さま(明仁さま)がご存命のまま退位された今回のケースでは、同じような措置を取ることが見送られたのです。上皇さまと現天皇陛下の二つの「誕生日」がどちらも祝日として並び立つことは、象徴天皇制のあり方としてふさわしくないという議論がなされた結果でした。