2008年シーズンのセ・リーグ順位推移は、日本プロ野球史上で最もドラマチックかつ残酷な軌跡を描いています。シーズン前半戦の阪神は、岡田彰布監督の緻密な継投策と盤石の投手陣を武器に、セ・リーグ記録を塗り替えるペースで白星を積み上げました。
7月8日時点で阪神の貯金は「27」に達し、2位巨人との差は13.0ゲーム。7月22日には早々と優勝へのマジックナンバー「46」が点灯しました。当時の確率論や過去の統計データに照らし合わせても、13ゲーム差からの逆転優勝は天文学的な数字であり、岡田阪神のV奪還は確実視されていました。
ところが8月を境に潮目が激変します。阪神が足踏みを続ける一方で、巨人は怒涛の勢いで連勝街道を突き進みました。9月に入るとゲーム差は一気に縮まり、9月19日からの直接対決3連戦で巨人が全勝。ついに10月8日、阪神が首位から陥落し、最終戦を待たずして巨人の大逆転優勝が決まりました。