誕生のきっかけは、2012年秋に登場した秋のグリーティング切手だった。当時、日本郵便株式会社のインハウスデザイナーを務めていた中丸ひとみ氏が、「手紙を届ける喜びと温もりを伝えたい」という想いを込めて描いたイラストがすべての始まりだ。本物のぬいぐるみのような質感と、どこかドジで一生懸命なキャラクター設定が、発売と同時に切手ファンや女性層の心を鷲掴みにした。
誕生から年月が経った今も、その世界は広がり続けている。「ぽすくまと仲間たち」には、フクロウのけんくまやリスのぽすこなど、個性溢れるキャラクターたちが名を連ねる。単なるフラットなグラフィックにとどまらず、1枚の切手の向こう側に広がる物語を丁寧に紡ぐ姿勢こそが、デジタル全盛の現代において人々の心を惹きつけて止まない理由だろう。