コウイカの骨の正体とは?驚きの活用法と安全なさばき方・下処理を解説

コウイカの骨の正体とは?驚きの活用法と安全なさばき方・下処理を解説

コウイカの骨の正体とは?驚きの活用法と安全なさばき方・下処理を解説とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

コウイカの骨は、その多孔質かつカルシウム豊富な特性を活かして、古代から現代に至るまで多種多様なシーンで重宝されてきました。主な活用分野は以下の4つに大別されます。

① インコや文鳥など小鳥のカルシウム補給材(カトルボーン)
ペットショップの鳥類コーナーで販売されている「カトルボーン」は、コウイカの骨をそのまま加工したものです。多孔質で組織が柔らかいため、セキセイインコやオカメインコ、文鳥などがくちばしで削りやすく、天然の良質な炭酸カルシウムとミネラルを手軽に補給できます。産卵期の卵殻形成を助けるだけでなく、伸び続けるくちばしの過度な伸長を防ぐメンテナンスツールとしても必須のアイテムです。さらに、リクガメやヤドカリなど甲羅・骨格を持つペットのミネラル補給にも広く利用されています。

② 東洋医学における生薬「海螵蛸(かいひょうしょう)」
日本薬局方にも収載されている伝統的な漢方生薬「海螵蛸」の原料は、コウイカ類の甲を乾燥・粉末化したものです。制酸作用(過剰な胃酸を中和する働き)や止血作用、収斂作用があるとされ、古くから胃潰瘍や十二指腸潰瘍の胃痛・胸やけを和らげる処方や、外傷の止血粉として処方されてきました。

③ ジュエリー・クラフトの「カットルボーン鋳造(キャスト技法)」
彫金の世界では、コウイカの骨を用いた鋳造法が古くから伝承されています。乾燥したカトルボーンの内側は適度な柔らかさがあり、ヘラや彫刻刀で容易に原型を彫り込むことができます。耐熱性にも優れているため、彫った型にバーナーで溶かしたシルバーや真鍮などの溶融金属を直接流し込むことが可能です。冷え固まった金属には、コウイカの骨特有の美しい「さざ波状の年輪模様」が微細に転写され、一点ものの有機的なテクスチャーを持つジュエリーが完成します。

④ 天然の研磨剤・油汚れ落とし
非常に細かい粒子へと砕きやすいため、古くは研磨粉として金属磨きやガラスのクリーニング、さらには歯磨き粉の基剤としても活用されていました。

林 結菜
Author

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。