単なる手タコと軽く捉えられがちだが、医学的には胼胝腫(べんちしゅ)と呼ばれる明確な皮膚疾患の一種である。日本皮膚科学会が提供する臨床知見によれば、特定の部位へ継続的に圧迫や摩擦が加わることで、皮膚の角質層が防衛反応として厚く硬化していく現象を指す。
初期段階では無症状の硬化にとどまるものの、硬化した角質が深部の神経や真皮を圧迫し始めると、針で刺されたような激痛へと変わる。近年の皮膚科医療では、無理に削るような力任せの処置ではなく、角質を柔軟に整えつつバリア機能を復元するアプローチが標準となっている。