公共放送の雄であるNHKが展開する『連続テレビ小説』のアンコール枠も、朝夕の生活リズムに寄り添う盤石の人気を誇る。半世紀以上にわたる膨大なアーカイブから厳選された過去の朝ドラは、日本の四季や時代の変遷を鮮やかに映し出し、世代間をつなぐ共通言語として機能している。
一方で、民放ミステリーの金字塔である『古畑任三郎』の再放送は、今なおエンターテインメントの最高峰として君臨する。田村正和が演じた唯一無二の警部補と、毎回登場する豪華犯人役との息詰まる心理戦。冒頭で犯行を描き、犯人を追い詰めていく倒叙ミステリーの完成された美しさは、現代のドラマ制作におけるひとつの到達点として語り継がれている。