団体の変化を主張する一方で、国家の監視の目は緩んでいない。公安調査庁は現在も「ひかりの輪」を含む関係団体に対して厳重な観察処分を継続している。地域住民の不安も根強く、再犯防止と社会防衛の観点から警戒は解かれていない。
現代の日本において、カルト問題はオウム真理教の時代よりも複雑化し、潜伏化している。 SNSのアルゴリズムによって特定思想が過度にあおられ、孤独な個人がオンライン上で過激化するリスクは、かつての閉鎖的な道場よりもはるかに拡大した。
集団から個人へ、オフラインからオンラインへ。形を変えて拡大するマインドコントロールの脅威に対し、社会がどのような処方箋を持つべきなのか。過去の惨劇を教訓に、制度的・心理的な防御壁を構築することが急務となっている。