ヴュルツブルクからフュッセンまで、南北約400キロメートルにわたって延びるロマンチック街道。古城や中世の面影を残す小都市を繋ぐこのルートは、半世紀以上にわたり世界中の旅人を魅了してきた。
現在、国際観光産業の現場では、単にランドマークを巡るだけの観光から、地域コミュニティと連携したサステナブルな旅へと急速に進化を遂げている。電気バスの導入や限定入場制度の拡充により、混雑を避けながら静けさの中で城郭の本来の雰囲気を味わえる取り組みが定着。かつて王族や巡礼者が歩んだ古道を自らの足で歩み、歴史の風を感じる旅の体験は、現代の旅行者にとって代えがたい贅沢となっている。