古賀氏は家庭にあっても温かい父親であり、厳しくも情に厚い師匠でした。長男の古賀玄暉氏(世界ジュニア王者、実業団で活躍)、次男の古賀颯人氏、長女の古賀ひより氏はいずれも柔道界の第一線で活躍しています。
生前、古賀氏が子どもたちや教え子に繰り返し伝えていたのは、「どんな逆境にあっても、最後まで前を向いて感謝の心を忘れるな」という言葉でした。病状が悪化し、声が出しづらくなった最期の時期にも、家族の手を握り「ありがとう」と何度も感謝を伝えていたといいます。
逝去の報を受け、柔道界からは悲痛な追悼コメントが相次ぎました。
全日本柔道連盟元会長の山下泰裕氏は「柔道界にとってあまりにも大きく、かけがえのない宝を失った。あのバルセロナでの不屈の闘志は永遠に消えない」と声を詰まらせました。同世代のライバルであり盟友の吉田秀彦氏は「一緒に切磋琢磨した日々が走馬灯のように思い出される。あんなに強い男がなぜ先に逝ってしまうのか」と涙を流しました。また、愛弟子の谷本歩実氏も「先生がいなければ私の金メダルはなかった。先生の柔道哲学を次世代に伝えていくことが私の使命」と恩師への誓いを新たにしました。