こうした慢性的な混雑問題を解決するため、近年は空間設計やデジタルテクノロジーを活用した解決策が急速に普及しています。代表的なのが、個室ドアの開閉センサーと連動した「リアルタイム空き状況モニター」です。大型複合施設や駅構内では、フロアごとの混雑率をサイネージやスマホアプリで確認できるようになり、空いているトイレへの分散誘導が実現しています。
さらに建築基準の分野でも、国土交通省のガイドライン改定やNEXCO各社の取り組みによって、女性トイレの面積や個室比率を男性の2倍〜2.5倍に設定する施設が標準化しつつあります。イベントホールなどでは、時間帯や来場者の男女比率に応じて個室の利用区分を柔軟に切り替えられる可変式トイレの導入も進んでおり、長年の課題であった構造的ボトルネックの解消に向けた環境整備が進んでいます。