平日の昼下がり、都内有数の賑わいを見せる店舗へ足を運んだ。食べログのレビュー欄には「コスパ最強」「サクッと食べるならここ一択」といったリアルな声が並ぶ。暖簾をくぐり、空いている角の席へ滑り込む。粉茶をお湯で溶かし、まずは名物の「サービスまぐろ」を頼む。
目の前に置かれた一皿を見て息をのむ。深紅のまぐろは肉厚で、艶やかな光沢を放っている。口に運ぶと、ねっとりとした赤身特有のコクが広がり、人肌のシャリがほろりと崩れる。これでこの価格なのか。思わず笑みがこぼれる。続いて頼んだ日替わりの白身魚と、酢でキュッと締められた小肌も申し分ない。注文が入るたびに「へいお待ち!」と皿を手渡してくれる職人のリズムが心地よく、あっという間に皿が積み上がっていく。満足感と満腹感。財布にも心にも優しい至福のひとときだ。