製本テープを美しく貼るための最大の難所は、背表紙を包み込む際にかかる力の偏りと、空気の巻き込みにある。一気に全面を貼り付けようとすると、途中で角度が狂ってテープが波打つ原因になる。失敗をゼロにするための基本工程は以下の通りだ。
まず下準備として、書類の左端をホチキスで留めた後、背表紙となるラインに定規を当ててあらかじめしっかりと折り目をつけておく。これだけでテープが紙の厚みに沿いやすくなり、浮きを防ぐ土台ができる。
貼り付け時は、裏面のはく離紙(剥離紙)の中央スリットを活かすのが鉄則だ。中央にスリットが入っているタイプなら、まず片側だけのはく離紙を剥がし、書類の背の中央ラインにテープの中心を慎重に合わせる。このとき、中央から端に向かって指や定規で空気を押し出すように圧着していくと、気泡やシワが一切残らない。その後、書類を裏返して残りのスリットを剥がし、背を巻き込むように反対側の表紙へ倒し込めば、定規で引いたように真っ直ぐな製本が完成する。