排ガス規制が一段と厳しさを増す現代において、シリンダーの冷却損失が大きく燃費面で不利とされる水平対向構造は、存続の危機に直面しているかに見えた。だがメーカー各社は手をこまねいているわけではない。スバルが推し進める次世代e-BOXERをはじめとする高度なストロングハイブリッド技術は、電動モーターの即応性と組み合わせることで、環境性能と走行レスポンスの高次元での両立を目指している。
ポルシェもまた、911に独自開発のハイブリッドシステム「T-HEV」を投入し、排気エネルギーを回生する電動ターボと組み合わせることで圧倒的な動力性能を維持した。ただ環境に配慮するだけでなく、走りの質感をさらに引き上げるための武器として電動化を活用する姿勢こそ、この機構が未来へ生き残るための道筋だ。