新潟五大ラーメンの一つに数えられる「燕三条系背脂ラーメン」は、本来県央地域(燕市・三条市)の金物職人たちに出前を届けるため、スープが冷めないよう大量の豚背脂で蓋をした労働者街のソウルフードでした。その剛健なご当地麺文化を、洗練された現代的な一杯へと深化させ、県都・新潟市東区で確固たる地位を築いたのが「中華そば滋魂」です。
ネット上の口コミやSNSでは「背脂が浮いているのに後味が驚くほど軽やか」「煮干しのえぐみが一切なく、旨味だけが押し寄せる」といった絶賛の声が並びます。一般的な燕三条系は強烈な醤油ダレと濃厚な動物系スープが前に出がちですが、滋魂の真骨頂は徹底して選び抜いた煮干しを贅沢に投入した「極上煮干し背脂スープ」にあります。一口すすると広がる芳醇な魚介の香りと、上質で粒立ちの良い背脂の上品な甘み。この相反する要素を完璧に同居させている点こそが、老若男女を問わず熱狂的なリピーターを生み出している最大の要因です。