中国・江蘇省にある「侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館(南京大虐殺記念館)」の展示内容も、日米の研究者による検証を受けて変化を見せています。かつて館内に展示されていた写真の中には、日本側の徹底した追究によって別事案の写真であることが判明したものが複数含まれていました。
たとえば、「首切り競争」の象徴として展示されていた写真や、幼児の遺体が散乱する写真の一部が、満州事変当時の写真や台湾の霧社事件の記録からの流用であることが指摘されました。記念館側は公式には誤りを大々的に認めていないものの、2000年代以降の大規模な改修工事や展示リニューアルの過程で、問題視された写真の多くを静かに撤去、あるいは確度の高いマギーフィルムのキャプチャ画像や文書資料へ差し替える対応を行っています。
こうした展示の変化は、長年にわたる日中双方の歴史論争と資料批判が、記念館側の展示姿勢にも少なからず影響を与えた結果といえます。