ネット上の口コミで頻繁に囁かれるのが、「木下大サーカスのライオンは高齢化しているのではないか」という疑問です。この推測は一部事実を含んでいます。国内で動物の輸入規制や飼育基準が厳格化する中、サーカスで活躍する猛獣たちも大切に長期飼育され、人間で言えばシニア世代にあたる個体が落ち着き払った態度を見せているケースがあります。
野生下におけるライオンの平均寿命は10年〜14年程度ですが、天敵がおらず栄養バランスの取れた食事が保証され、獣医師のケアを受けられる飼育下では15年〜20年以上生きる個体も珍しくありません。ベテランのライオンほど舞台の環境に慣れきっており、無理に派手な動きをしなくても調教師との阿吽の呼吸で演目をこなす「貫禄」を身につけています。
木下大サーカスでは専属の飼育スタッフと提携獣医師が常駐し、日々の体重測定、便の状態、食欲のチェック、定期的な血液検査など徹底したヘルスケアを実施しています。決して病気や疲労で動けないわけではなく、高齢個体の体力に合わせた無理のないルーティンが組まれていることが、あの泰然自若とした姿に繋がっています。