インターネット上で定期的に話題となる「木村多江=貞子説」ですが、これは都市伝説ではなく紛れもない事実です。木村多江さんが山村貞子を演じたのは、1999年1月からフジテレビ系で放送された連続テレビドラマ『リング〜最終章〜』、そして同年7月期に放送された続編『らせん』の2作品でした。
当時、映画版『リング』(1998年公開)が大ヒットを記録し、貞子の代名詞である「白装束に長い黒髪、井戸から這い出る異様な姿」が社会現象となっていました。その熱狂冷めやらぬ中で制作されたドラマ版は、主演に柳葉敏郎さん、共演に長瀬智也さんや黒木瞳さんといった豪華キャストが集結した大型企画です。その物語の絶対的なキーパーソンである貞子役に起用されたのが、当時20代後半だった木村多江さんでした。
映画版では顔をほとんど隠したカットやCG演出が中心でしたが、連続ドラマ版では生前の美しい劇団員としての貞子と、怨念とウイルスによって増殖・復活する恐怖の怨霊としての貞子の双方が丁寧に描かれました。木村多江さんはその両面を見事に演じ分け、お茶の間に強烈なトラウマを刻み込んだのです。