「漢字一文字を選んでデザインしなさい」と指示され、白紙を前に途方に暮れる生徒は少なくありません。直感だけに頼らず、段階的な思考プロセスを踏むことで豊かな発想が生まれます。
例えば「氷」という文字を選ぶとします。単に水色で塗るだけでは平均的な作品にとどまります。「氷」という言葉から連想される要素をノートに書き出してみましょう。ツララ、硬い結晶、透き通る青、ひび割れた音、氷山。これらの要素を文字の部位へと置き換えていきます。
文字の「点(ノ)」のパーツを鋭い結晶の形に変える。「払いの部分」をひび割れたテクスチャで表現する。五感で感じるイメージを具体的な視覚パーツへと翻訳する作業こそが、デザインの発想法です。