伊勢志摩への観光輸送を担う看板列車としてデビューした近鉄23000系電車。サンシャインレッドとイエローの鮮やかなツートンカラーを身に纏い、志摩の陽光と風を表現したデザインは、搭乗した瞬間から乗客をリゾート気分へと引き込む。大手私鉄の雄である近畿日本鉄道が誇るフラッグシップの一角であり、半世紀以上にわたるリゾート開発の歴史と情熱が宿っている。
特筆すべきは、乗客の利用シーンに応じた多彩な座席バリエーションだ。グループ旅行の歓談を弾ませる対面式座席から、静寂の中でゆったりと窓外の景観を満喫できる独立シートまで、用途に合わせた緻密な車両設計が施されている。