大河の品書きは、迷いを一切断ち切った極めてストイックな構成です。現在の情勢下において全国的な食材費・光熱費の高騰が続く中でも、日常のインフラとして市場で機能し続けるべく、驚異的なコストパフォーマンスを維持しています。
提供される基本メニューは、潔く「中華そば」と「肉多め(チャーシューメン)」の二本柱。これに「生卵」「半熟味玉」「ライス」などのサイドトッピングが加わります。大衆的な価格帯でありながら、豚バラ肉を丁寧に煮込んだチャーシューは脂身と赤身のバランスが秀逸で、薄切りながらも噛み締めるほどにタレの旨味がジュワリと染み出します。
市場めしとしての完成形を体現するのが、「中華そば+生卵+小ライス」の組み合わせです。もやしとネギがそびえ立つ中央に生卵を落とし、マイルドに乳化したスープに麺をくぐらせた後、甘辛いチャーシューを白米の上にバウンドさせて喰らう背徳感は、早朝の空腹を一撃で至福へと塗り替えます。余計な創作性に逃げず、愚直に磨き上げられた「原点にして頂点」の中華そばの姿がここにあります。