2018年4月、新潟県庁の知事室周辺は緊迫した空気に包まれていた。医師免許と弁護士資格を併せ持つ「超エリート知事」として知られた米山隆一氏が、任期途中で突如として辞任を表明したからだ。原発再稼働問題などを巡り、国政や中央省庁に対峙する気鋭の知事として脚光を浴びていた時期だけに、そのインパクトは計り知れなかった。
事態の発端は、大手週刊誌によるスクープ報道だった。現職知事がオンライン上のマッチングプラットフォームを通じて複数の女性と交際し、金銭のやり取りを伴う関係を持っていたという疑惑が浮上。米山氏は記者会見を開き、涙を浮かべながら事実関係を認め、混乱を招いた責任を取って辞任する意向を発表した。世間に与えた驚きは大きく、新潟県知事辞任劇は一気に全国の政治ニュースのトップ記事へと躍り出ることとなった。