相撲界において、「幕下」と「十両(関取)」の間には天と地ほどの格差が存在します。関取になれば月給が支給され、個室が与えられ、白の稽古廻しや色鮮やかな締め込みを締めることが許されます。一方、幕下以下は給与が出ず場所ごとの手当のみとなり、大部屋生活で部屋の雑務や付け人をこなさなければなりません。
若隆元は過去、関取昇進の当落線上である「西幕下筆頭」まで番付を上げた実績があります。あと1勝勝ち越せば十両昇進という大一番を何度も経験しながら、プレッシャーや怪我の影響によって惜しくも跳ね返されてきました。
幕下上位の土俵は、学生相撲出身の若手有望株や、関取復帰を目指す元幕内・元十両のベテランがひしめく最も過酷なサバイバルゾーンです。星取表で勝ち越し(4勝3敗以上)を収めるだけでも至難の業ですが、若隆元は今なお十両昇進を射程圏内に捉える位置で奮闘を続けています。