「以前なら年に2回の草刈りで済んでいた斜面が、今や月1回入らなければ防犯上も防災上も手遅れになる」。埼玉県内で造園業を営む五十嵐勝氏(54)は、汗を拭いながらそう語る。地球温暖化に伴う気温上昇と極端な豪雨の増加は、スギナやヤブガラシといった生命力の強い地下茎植物の繁茂速度を爆発的に加速させた。
人件費の上昇と高齢化による作業員不足も追い打ちをかける。1日あたりの草刈り外注費は数年前と比べて1.5倍近くに跳ね上がり、商業施設や自治体の管理予算を直撃。結果として「一度敷けば10年以上放置できる資材」へのシフトが、現場の生き残りをかけた必須条件となっている。