SNSを開けば、デスクの上や街角のスナップ写真に必ずと言っていいほどあの緑色のキャップが写り込んでいる。かつては30代〜40代のビジネスパーソンが主顧客だったこのブランドが、今やZ世代のトレンドアイコンとして急速に浸透しているのだ。
背景にあるのは、「レトロエモーショナル」な情緒価値と、無駄な装飾を削ぎ落としたスタイリッシュな佇まいだ。1杯千円を超えるようなサードウェーブ系カフェに通うほどの手間やコストをかけずとも、コンビニで手軽に買える洗練されたプロダクト。デジタルネイティブ世代にとって、それは「タイパ(タイムパフォーマンス)」と「質の高さ」を完璧に両立させた都市生活の必須アイテムとして機能している。