多くの俳優が「売れ続けること」への焦燥感から仕事を詰め込む中、彼女の仕事選びは常に極めて厳選されている。オファーが殺到する全盛期であっても、ミニシアター系のインディーズ作品や、作家性の強い舞台にふらりと身を投じる。この「あえて大きな商業主義から一歩引く」姿勢こそが、彼女のブランドを摩耗させない秘訣だ。
流行に乗るのではなく、自分が本当に語るべき価値のある物語だけを選ぶ。この徹底した引き算の美学は、結果として彼女の希少価値を跳ね上げている。消費されるタレントではなく、長く愛される表現者としての地位を確立した背景には、冷徹なまでの自己分析があるのだろう。