では、具体的にどのような手順で改善を目指すべきなのか。医療現場で標準指針として運用されているのが『食物アレルギー診療ガイドライン』だ。このガイドラインが推奨する改善ステップは、従来のイメージとは大きく異なる。
第一のステップは、皮膚症状の完全なコントロールだ。自己判断で塗布をやめず、専門医の指導のもとで適切なステロイド外用薬や保湿剤を使用し、ツルツルの健康な皮膚を取り戻す。第二のステップは、正確な診断である。血液検査の数値だけで判断するのではなく、必要に応じて専門施設での食物経口負荷試験を実施する。そして第三のステップが、「正しく食べて治す」アプローチだ。除去は必要最小限に留め、加熱した微量のアレルゲンから段階的に摂取を進めることで、安全に耐性を獲得していく。