回復期の食事は味気ない病院食ばかりである必要はない。手軽に作れて胃に優しく、かつ満足度の高いメニューが今、家庭で大きな支持を集めている。テレビ番組のNHK『きょうの料理』でも頻繁に取り上げられる「卵とろみ雑炊」は、カツオと昆布の上質な出汁に少量の塩と醤油を利かせ、ご飯を柔らかく煮込んで片栗粉で軽くとろみをつけた逸品だ。とろみがつくことで胃粘膜への刺激が和らぎ、食道から胃へとスムーズに滑り落ちる。
また、料理レシピ共有サービスのクックパッドや動画主体のレシピメディアクラシルでも、「病後・病み上がり」をキーワードとした簡単レシピがトレンドの上位を占めている。中でも人気が高いのは、レンジで作る「ふんわり茶碗蒸し」や「長芋とささみの柔らか煮」だ。長芋に含まれる消化酵素アミラーゼは加熱を控えめにすることで働きが保たれ、弱った胃の消化作業を強力にアシストしてくれる。ほんの少しの工夫で、身体が喜ぶ絶品料理が完成する。