一般の読者が「芸能人と宗教」というテーマで真っ先に想起するのは創価学会でしょう。同じ日蓮・法華経の流れを汲む教団でありながら、両者の組織構造や芸能人への関わり方は対照的です。
創価学会は強固な結束力を誇り、信者であるタレントで構成される「芸術部」という明確な組織が存在します。選挙活動や教団イベントにおいても芸能人が前面に立ち、信仰を公表してファンや有権者にアピールするケースが広く知られています。
対する立正佼成会は、他宗教との融和を重視する新日本宗教団体連合会(新宗連)に加盟しており、排他性を排した穏やかなアプローチを特徴としています。政界との関わりにおいても、単一の支持政党を公認して強固に推すのではなく、是々非々で複数の政党・候補者を推薦・支援する方針をとってきました。
芸能活動に対する姿勢も同様で、立正佼成会には創価学会の芸術部のようなタレント組織は存在せず、所属する著名人に対して信仰の公表や布教活動への動員を組織的に求めることは原則としてありません。この「信教の自由を個人の私生活に留める」というスタンスの違いが、立正佼成会に関わる芸能人の情報が表に出にくく、噂のベールに包まれやすい要因となっています。